3DS治療

3DS治療につて

バイオフィルムのバリヤー むし歯や歯周病の主な原因は、歯みがきでは取り切れない、古くなっ た悪玉菌の多い歯垢(バイオフィルム)です。
3DSは、ミュータンス菌のみ歯面にしか定着できず、他の口腔細菌の 多くは歯面にも口腔粘膜にも定着できるという、いわばむし歯菌の持 つ弱点を利用した除菌法です。
歯面だけに薬剤を作用させれば、むし歯の原因菌を集中的に除去で きるというわけです。そうなれば、悪玉菌もむし歯菌の上に付く事がで きなくなります。
但し、ミュータンス菌は歯面上に強力な細菌の膜(バイオフィルム)を形成しており、バイオフィルム上に薬剤 を塗布しても内部には浸透せず、またすぐに唾液によって希釈・拡散してしまいます。

あなたの大切なお子さまをむし歯から守るために
あなたの大切なお子さま むし歯の原因になるミュータンス菌は、まだ歯の生えていない 赤ちゃんのお口の中には存在しません。ツルツルした面にだけ くっつく性質を持っているため、歯が生えるまではくっつく場所が ないのです
この細菌は、赤ちゃんに一番近い人から感染します。赤ちゃんと のスキンシップや、同じスプーンや箸を使った食事などで、唾液 を介して感染するのです。
特にWindows of infectivity (感染の窓)と呼ばれる生後19ヶ月か ら31ヶ月の間、1歳から2歳半くらいの時期に感染することが多 いといわれます。
ただし、感染を恐れてスキンシップまで避けるというのは大間違い。お母さんのお口の中の善玉菌を お子さんに移してあげることも必要です。善玉菌が住み着いてしまうと、今度はむし歯菌が感染しにく くなります。
要は、感染しやすいといわれる1歳から2歳半の時期にむし歯菌がうつらなければ、その後いくら唾液 と接触したとしてもむし歯にはならないのです。
問題はお母さんのお口の中のむし歯菌の量です。妊娠中は不規則な生活や偏食、つわりなどでどう してもオーラルケアがおろそかになり、お口の中が汚れやすい状態になります。また、治していないむ し歯があるとますますミュータンス菌が増加します。大きなむし歯があればまず治すことが大切です。
唾液検査を受けて、むし歯菌の比率が多ければ3DSを行なって除菌しておきましょう。
できれば妊娠前から定期的に歯科検診を受けておくとよいでしょう。

3DS治療は次の二段階の方法で行います

バイオフィルムのバリヤー
1. バイオフィルムをPMTC(歯科衛生士による 専門技術と器具による徹底的な歯の清掃)な どで物理的に破壊
2. 個人別に歯列にフィットしたトレー(ドラッグ・ リテーナー)を用いて薬剤を歯面に集中輸送を 行う。
この方法を用いれば、唾液に希釈されることな く、安全で確実に薬剤を塗布することができま す。
薬剤を変えればむし歯菌だけでなく、歯周病 関連菌の除去にも応用でき、口臭予防にもつ ながると考えられます。
歯周病菌などの悪玉菌群を含むステージ3に 移行させないこと、そのためには毎日のブラッ シングと共に、歯科医院での定期的・専門的 なお口のクレンジングも大切です。
3DSや定期的・専門的なお口のクレンジング(PMTC)により歯面上に健全な口腔細菌叢が定着 し、お口にとって良い環境が整ってきます。

・・・医療法人 武内歯科医院より”転載”・・・

3DS治療の流れ

唾液細菌検査キット 1.唾液検査:唾液を採取し、ミュータンス菌や他の口腔細菌の 数や全体の中での比率などを調べ、正常値と比較して除菌が 必要かどうか判断します。
ドラッグ・リテーナー 2.診療方針の説明:理解と同意を得た上で、3DSによる除菌を決 定します。
3.歯石除去
4.ドラッグ・リテーナーの作製:歯列の形態に合わせたドラッグ・ リテーナーを作製します。
歯面清掃 5.バイオフィルムの物理的除去:専用の研磨剤や器具を用いて 機械的に歯面清掃を行ないます。
ドラッグ・リテーナーへの薬剤 6.ドラッグ・リテーナーへ除菌用の薬剤をのせます。
薬剤を均一に 7.ドラッグ・リテーナーへの薬剤を均一に伸ばします。
お口への装着 8.バイオフィルムの化学的除去:ドラッグ・リテーナーと薬剤で、 化学的な除菌を行ないます。
ホームケア 9.ホームケア:約一週間、家庭でのケアを行ないます。
○歯ブラシはミュータンス菌の再感染防止のため、新しいものと 交換します。
○3DS実施の直後は糖類を控えるようにします。
○1日1回、寝る前のブラッシング後、ドラッグ・リテーナーにホ ームケア用の除菌ペーストを入れて5分間装着し、歯の表面に 作用させます。これを次の3DSまで、毎日行ないます。
再度お口への装着 10.再度3DS:約一週間後に再度、機械的・化学的除菌処置を実 施します。
唾液細菌検査キット 11.効果の判定:約50〜60日後に、二度目の唾液検査を行ない ます。
メンテナンスの歯面清掃 12.メンテナンス:約3ヶ月の間隔でPMTCなどによるメンテナンス を継続します。
    

沖縄県那覇市-なかざと歯科医院の3DS治療症例

3DSにて治療を行った症例です。左側が治療前です。○で囲まれた歯肉が赤く腫れています
3DS治療症例
右側が治療後です。○で囲まれた歯肉の腫れはすっかり無くなり、綺麗な健康的な歯肉の色になっています。